というわけで青黒ゾンビのことを考える記事です。
参考:http://www.happymtg.com/decks/search/Format.name:Standard/Deck.archetype:Zombie+Aggro

まずは、2マナ帯の行動を考えたいと思います。

【なぜ2マナ帯?】
なぜここでわざわざ2マナ帯の議論をするんでしょうか。
それは、二つの理由があると思っています。

  ①他のマナ帯はほぼ固定されている
  ②ゾンビデッキの「方向性を決める」のがこの2マナ帯である

①については、導入でもちらっと触れましたが、1,3,4マナ帯はあまり選択肢がないと思っています。

1マナ:《墓所這い/Gravecrawler(DKA)》、《戦墓のグール/Diregraf Ghoul(ISD)》
3マナ:《ゲラルフの伝書使/Geralf’s Messenger(DKA)》、《戦墓の隊長/Diregraf Captain(DKA)》、《墓地を刈り取るもの/Cemetery Reaper(M12)》
(4マナ:《ファイレクシアの抹消者/Phyrexian Obliterator(NPH)》、《ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph(NPH)》)


4マナ帯は導入するのであればこの辺、という感じですが、
1,3はほぼ確定スロットと考えていいのではと思います。
(1マナに《煙霧吐き/Fume Spitter(SOM)》を採用するか、3マナのロードの枚数は任意ですが)

そこで②の点、2マナ帯で何をするか、という点です。
ここは3つくらいに分かれると思います。
(1)クリーチャー(アタッカー)
(2)クリーチャー(システム)
(3)ハンデス・除去

これのどれを重点的に採用するか、という点がデッキの方向性を決めるポイントになるかなと思います。
それではそれぞれ選択肢を見ていきましょう

(1)クリーチャー(アタッカー)
 ・《名門のグール/Highborn Ghoul(DKA)》
 ・《磁器の軍団兵/Porcelain Legionnaire(NPH)》

アタッカー枠はこの二種が選択肢として上がっています。
(ドロスバッタが1積されているレシピもいくつかありましたがあれはサクりシステムだろうということで割愛)

それぞれのメリットは、
 名門のグール:回避能力、ゾンビであること
 磁器の軍団兵:打点の高さ、戦闘時の強さ、《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader(MBS)》への回答

であり、デメリットは
 名門のグール:ミラー時は回避が腐る
 磁器の軍団兵:2ペイが馬鹿にならない、アーティファクト破壊が刺さる

ということに整理されようかと思います。
いずれも採用する理由はあるのですが、無視できない点として、
環境に一定数いる青白人間のパーツである《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader(MBS)》にどう対応するか? という点は一考に価すると思います。

(2)システムクリーチャー、(3)除去、ハンデスの枠で対応するのであれば、ここの枠では名門のグールのほうがよいように思います。

しかし、それらの枠に対策カードを裂かないのであれば、ここでは磁器の軍団兵の採用が必要になるのではと思います。


(2)クリーチャー(システム)
 ・《スカースダグの高僧/Skirsdag High Priest(ISD)》
 ・《幻影の像/Phantasmal Image(M12)》

幻影の像はほぼ2マナ帯と考えるのか?という問題が実は隠れていますし、かなりの割合で像は採用されていますので、
実質的にはスカースタグの高僧を採用するか否か 、という点に尽きてしまいます。

スカースタグの高僧は、最速3T目に5/5デーモンを生み出すことが可能であり、かつそれを回避させる目的でチャンプアタックが通りやすくなる、という利点があります。

しかし、当然ながら本体は1/2で非力であり、後半に単独で仕事をしてくれる存在ではないため、枚数、採用の有無共に結果を出しているレシピでは意見が分かれています。

膠着した状況でのチャンプアタック通し、くらいにしか使えないのでは?と感じていますので、個人的には非採用が一番丸い選択肢だと考えています。

(3)ハンデス、除去
 ・《迫撃鞘/Mortarpod(MBS)》
 ・《ゲスの評決/Geth’s Verdict(NPH)》
 ・《喉首狙い/Go for the Throat(MBS)》
 ・《困窮/Distress(M12)》
 ・《小悪疫/Smallpox(M12)》

この枠はもっとも選択肢が多いところですが、除去の選択は次回に回しますので、
割愛し、総論的に除去とハンデスどちらを選択するか、という点を述べるに留めます。

結論から述べると、この枠でメインからハンデスを採用しているレシピは多くなく、
あっても困窮を1,2積するというレベルです。
序盤はクロックを準備する(1)、(2)のほうが優先、ということだと認識しています。

環境初期には小悪疫を4積しているレシピも多かったように思いますし、
自分でも使っていたのですが、
 ・後手での弱さ
 ・任意のハンデスでは意味なし~相手に有利のあたりをうろついてしまう
といった点であまり強くなかったように感じました。

先手で相手のマナクリ処理できたときは爆アドなんですが、
最近は緑白人間が減ってきていることもあり、殻とケッシグくらいしかマナクリ出て来ません。
その中ではケッシグ相手はマナクリ一体程度じゃびくともしないマナベースなので、
実質殻相手にしか役に立たないように思います。

小悪疫について熱く語ってしまいましたが、
ここの枠でも上述の通り、《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader(MBS)》に対応できるか?
という点は忘れないようにしたほうがいと考えます。

1.は以上です。
次回は今回の積み残しである、除去をどうするか、という点を考えたいと思います。

コメント

いらみみ
2012年3月20日6:27

青黒ゾンビの2マナ域と聞いて最新からすっ飛んできました
私の場合は青白人間を中心としたウィニーを足止めさせるために危険なマイアと呪文滑り(と磁器の軍団兵をピンで)を入れてます
本来なら高僧か鞘でもいいんですけど単体だとあんまりお仕事しないですし(あとミラクル)
あと個人的には選別の高座がオススメです、相手の除去対策兼ドロソとして

ryo72
2012年3月20日7:14

>いらみみさん
コメントありがとうございます!

危険なマイア、呪文滑りも確かにありそうですね!
ただ少し後ろ向きな感じはありますので、その他の選択をコントロール寄りにして、アタッカーに回避能力がある名門のグール+剣なんかを採用するのが丸そうな気がします。

選別の高座はなかなか予想外でしたが、息切れとどう戦うかが命題のゾンビにはアリな選択肢ですね。1,2挿しアリかもですね。

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